幼児の対人関係 本物 (メルロ=ポンティ・コレクション 3)

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内容(「BOOK」データベースより)1949年から1952年まで、メルロ=ポンティはソルボンヌの「児童心理学および教育学」担当の主任教授として在任、その3学年間に9つの講義をおこなった。表題作は1950‐51年度の講義録であり、いわゆる「三歳の危機」「エディプス的発達段階」以前にさかのぼって、ワロン、ケーラー、クライン、フレンケル=ブランズウィック、さらにはラカンの「鏡像段階」論文など同時代の児童心理学や精神分析の最新成果をふまえ、幼児の身体意識と他者の知覚の発達過程が精緻に分析されている。個体としての自我をひとつの均衡状態とし、相互主観性という哲学的アポリアを身体的レベルで―のちの「間身体性」の概念を予感させつつ―具体的に切り開いていくさまは、今日においても十分に説得的であり、メルロ=ポンティの全著書・論文のなかでも代表作のひとつといえる。そのほか「表現と幼児のデッサン」「映画と新しい心理学」「人間と逆行性」「他者の知覚と対話」「モースからクロード・レヴィ=ストロースへ」を収録―近隣の社会学関連を含めた心理学論集全6篇。著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)メルロ=ポンティ1908年フランスに生まれる。1926年エコール・ノルマル・シュペリュール入学。在学中サルトル、ボーヴォワール、レヴィ=ストロースらと知り合う。1930年哲学教授資格試験に合格。その前年にフッサールのソルボンヌ講演を、1935‐39年には高等研究院におけるコジェーヴのヘーゲル講義を聴講。ルーヴァンのフッサール文庫に赴き、遺稿を閲覧したのは1939年。第2次大戦中は従軍・レジスタンス活動を経験した。1945年、学位論文として同年刊の『知覚の現象学』および『行動の構造』(1942)を提出、博士号を受ける。1946年サルトルらとともに「レ・タン・モデルヌ」創刊。1948年リヨン大学教授、1949年パリ大学文学部教授を経て、1952年コレージュ・ド・フランス教授に就任。1961年パリの自宅で執筆中、心臓麻痺のため死去 木田/元1928年生まれ。1953年東北大学文学部卒業。中央大学名誉教授 滝浦/静雄1927年生まれ。1951年東北大学文学部卒業。東北大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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