筒井康隆 本物 直筆生原稿「笑犬樓よりの眺望」大切なお宝を、事情により手放します。

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筒井康隆先生の直筆自筆原稿の完全原稿(7枚揃い)です。「笑犬樓よりの眺望」は、月刊誌「噂の真相」に連載され、それぞれが独立した時事的な内容のエッセイです。今回出品した原稿は、1988年10月号に掲載され、表題、署名も含めて400字詰め原稿用紙(筒井先生専用箋)に7枚、全て筒井先生自身による濃紺のペン書きです。そして編集者による朱筆の印刷指示が入っています。その後、筒井先生はペン書きから主にワープロでの執筆へと移行されました。また、いわゆる村上春樹原稿流出騒動以後は、自筆の原稿は、出版社から作家本人に返却することが、徹底されるようになったそうです。このような背景を考えると、現代作家の手書きによる直筆原稿が、今後、古書市場に出回ることは極めて稀になってゆくことでしょう。ちなみに筒井康隆先生の自筆の原稿のそのほとんどは、ご自宅にてご本人が大切に整理、保管されています。その膨大な直筆原稿は、2018年の世田谷区文学館における筒井康隆展にて盛大に展示されました。これまで、筒井先生の直筆原稿が、古書市場で取引されることは極めて稀です。私が知っている限りこの20年で、中央公論社から発行されていた文芸誌「海」に掲載された短編小説「家」が古書市で、ショートショート「駝鳥」が古書店の通販で、「週刊小説」に連載されたエッセイ「日本ドライヴ・マッド(やつあたり文化論)」が計数点、古書市や古書の通販サイトそしてメルカリで、「噂の真相」に連載されたエッセイ「笑犬樓よりの眺望」が計数点、古書店の通販で、その他エッセイが2点ヤフオクで、売買されたのみです。この度、急な経済的事情もあり、大切なコレクションであるこの生原稿を出品するに至りました。出品にあたり、購入時の金額に原稿の希少性を加味して、値段を設定しました。ほんのお気持ちですが、掲載された単行本と文庫本(ともに初版、帯付き)を、お付けします。筒井先生の原稿は、それ自体がとても美しく、美術品としても逸品です。今回、この原稿に目を留めていただき、ご興味をお持ちになられた方々へ。まずは、ありがとうございます。一期一会のご縁に感謝です。大変高額な商品(原稿)ではありますが、是非とも新たな良き所有者が現れることを切に望んでおります。最後に、この作品の価値をご理解のうえ、何卒ご購入の程、重ねてよろしくお願い申し上げます。

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