・ヴァイオリン内部と裏板のトップに製作の工房のラベルが張られた、日本国内では珍しいアメリカで製作されたヴァイオリンです。内部のラベルによればアメリカの北東部オハイオ州コロンブスという町でストラディヴァリウスをモデルに製作された大人用のヴァイオリンです。製造された時期が記載せれていませんのでその造りや木材の変化から終戦後の1950-60年前後に作られた60年近い経年の楽器と推測します。私のWorkshopでもヨーロッパの弦楽器はたくさん扱ってきましたが、米国製のモノは初めてです。ただヨーロッパからアメリカにも弦楽器製作者は沢山渡っていますので、技術的にはイタリア・仏・独の流れを汲んでいると思います。使用されている木材については表板のスプルースは細かい年輪が見られますし、裏板やネック・ヘッドにもメープルの虎杢目がはっきりと見ることができます。・内部のラベルには「Model Antonius Stradivarius Cremonenfis Faciebat Anno 17.. JacksonーGuldan Violin Co:Columbus,Ohio」と書かれています。また裏板のトップには「First National Institute of Allied Arts」と記載されています。・肝心の音についてはまだ60年程度の経年にしては、モダン楽器のような4弦共リスポンスよく、またバランスもよく発音しており特に高音域はフランス物のようなシルキーな透明感のある音で鳴ってくれます。ただ音に関しては人それぞれの感じ方も異なりますので、へたくそで聞きずらい演奏ですが、音源としてYOU TUBEにアップしていますので、関心のある方はコピペの上お聞きください。 ・付属品:ケースは古いものですが黒色のひょうたん型のモノに入れてお送りします。弓:曲がりなくこしもしっかりしたモノが付属します。先端のチップには銀製のモノが使用されています。弦:ナイロン弦の新品を張っています。駒:新品のモノを調整後セットしています。フィッティング類:アメリカから輸入した時のオリジナルのモノを調整後セットしています。重量:482gサイズ:全長590mm ボディー長352mmアッパー165mm センター110mm ロアー208mm 弦長327mmとほぼ標準